💡 結論(要点まとめ)
70代男性に向けた白髪・薄毛を活かすかっこいい髪型ガイド。総務省や意識調査のデータをもとに、70歳に似合うベリーショートやツーブロック、薄毛を目立たせないカット法を解説。美容師にそのまま見せる注文台本やNGな髪型も網羅。
この記事でわかること
- 70代男性で一番人気があるかっこいい髪型は何ですか?
- 白髪は無理に黒く染めない方がいいですか?
- 70代の頭頂部の薄毛・ハゲを目立たなくするカットはありますか?
結論:70歳男性の髪型は「白髪と薄毛を隠す」のではなく前提にして設計するのが正解。清潔感・自然さ・手入れのラクさを満たすベリーショート系が失敗しにくい選択です。
「おじいちゃん 髪型」「じいちゃん ヘアカット」といったひらがな検索でこのページにたどり着いた方へ。ここでは70代男性(シニア男性)のヘアスタイルとして、白髪・頭頂部の薄毛・髪のボリューム低下を前提にしたカットの選び方をまとめています。
70歳を過ぎて、鏡を見て「昔と同じ髪型なのに、なんだか決まらない」と感じる。これは気のせいではなく、髪が細くなり(軟毛化)、白髪の割合が増え、顔まわりの骨格印象が変わることで、同じ長さ・同じ段差では成立しなくなるためです。
この記事では、総務省統計局の家計調査や日本皮膚科学会のガイドラインといった一次情報を踏まえつつ、おすすめヘアスタイル8選の比較表、美容室・理容室でそのまま読み上げられるオーダー台本、自宅カットで切ってはいけない危険ラインまで、実務的に使える形で並べました。同窓会や孫の行事の前に、そのまま持ち込める内容にしています。
70歳男性の髪型で失敗しない3原則|年齢に合わせた「似合わせ」の基本
70代の髪型選びは「清潔感」「自然さ」「手入れのラクさ」の3点で判断すると外しません。流行や若見えを基準にすると、無理な若作りかただ短いだけの髪型に転びやすくなります。
1. 「無理な若作り」から「清潔感と手入れのラクさ」へのシフト
70代でかっこよく見える男性に共通しているのは、髪型のデザイン性より「手入れが行き届いて見えるか」です。判断材料は次の3つに絞れます。
- 襟足・耳まわり・眉まわりに無駄な毛がたまっていないか
- 白髪を「隠す」より「ムラを減らす」方向で扱えているか
- ワックスなしで、手ぐしだけで形が戻る長さと段差か
| 視点 | 若い頃の基準 | 70代からの基準 |
|---|---|---|
| 似合わせ | 流行・好み | 顔立ちと白髪・薄毛の出方 |
| 長さ選び | 似合えばOK | 伸びてもシルエットが崩れないか |
| セット | ワックス前提 | 何もつけなくても形になるか |
| 来店間隔 | 2〜3か月でも可 | 4〜6週間で整える前提 |
2. 長さ選びの基準は「伸びてもシルエットが崩れないか」
70代は髪が細くなるぶん、伸びたときの崩れ方が早く出ます。カット直後がベストで、3週間後には輪郭がぼやける——そんな長さは日常的にストレスになります。
目安として、サイド〜襟足は1〜3cm前後、トップは4〜7cm前後に収めると、伸びても「なんとなく整っている」状態が続きやすくなります(髪質・骨格により適正は変わるため、担当者と相談を)。
よくある失敗:「短くすると老けて見える気がする」とトップを長めに残した結果、細くなった髪が自重で潰れ、頭頂部の地肌がかえって透けて見えるケース。長さで隠す発想は、70代の髪質では逆効果になりやすいところです。



【統計・医学データ】70代の髪と頭皮のリアル事情|白髪・薄毛のメカニズム
70代で髪型が決まりにくくなる主因は、毛髪の細小化(軟毛化)とヘアサイクルの変化。統計的にも、シニア層はボリューム維持への支出が突出しています。
1. 総務省データが示すシニア男性の髪の悩みとボリュームへの意識
総務省統計局の『家計調査』(二人以上の世帯・品目分類)を見ると、パーマネント代の支出は年齢層が上がるほど増え、70歳以上の世帯では全国平均の約1.6倍、29歳以下と比べると約4.4倍に達しています。(出典: 総務省統計局『家計調査結果(二人以上の世帯)品目分類』)
これは「おしゃれをしたい」というより、ぺたんと潰れるトップのボリュームを保ちたいという実需の表れと読むのが自然です。つまり70代の髪の悩みの中心は、長さや色ではなく立ち上がりにあります。
また、株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミーの調査では、自分が薄毛だと認識している男性は全体の25.0%で、年代が上がるほど当事者率は上昇します。理美容室でやってみたい薄毛対策の第1位は「薄毛が目立ちにくい髪型(カット)」で、清潔感を髪型で意識する中高年男性は5割を超えるという結果も出ています。(出典: 株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー『薄毛に関する意識調査』『白髪・グレイヘアに関する意識調査』)
読み取れること:高額な商品を買う前に、まずカット設計で解決するのが、満足度とコストの両面で現実的な一手。70代の薄毛・白髪は「特別な悩み」ではなく多数派の自然な変化です。
2. 加齢による髪の「細小化」とヘアサイクルの変化
公益社団法人日本皮膚科学会の『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』では、毛包のヘアサイクルにおいて成長期が短縮し休止期にとどまる毛包が増えること、それに伴い毛髪が細く柔らかくなる「軟毛化」が進む点が示されています。(出典: 公益社団法人日本皮膚科学会『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』)
髪が細くなると、同じ長さでも自重に耐えられず根元から倒れるようになります。昔と同じ髪型が似合わない理由の多くは、センスではなく物理です。
薬に関する注意:同ガイドラインでは、男性型脱毛症に対しフィナステリド・デュタステリドの内服やミノキシジル外用が高い推奨度に位置づけられる一方、ミノキシジルの内服は安全性の観点から推奨されていません。70代は持病や常用薬があるケースも多く、自己判断での服用は避け、皮膚科など医療機関に相談してください。効果や適応は個人差があり、最新情報は日本皮膚科学会の公式サイト等でご確認ください。
70代男性におすすめのかっこいい髪型8選|ベリーショートからツーブロックまで
70代に向くのは、サイドを締めてトップに高さを残す短めスタイル。手入れの手間・薄毛カバー度・顔型の相性で選ぶと迷いません。
用語ミニ解説
・ソフトモヒカン=サイドを短く、中央〜トップを少し長く残して高さを出す形
・ツーブロック=上下で長さを段差にして、横の膨らみを抑える技法
・フェード=襟足やサイドを地肌に向けて段階的にぼかす刈り上げ
・レイヤー=髪に段差をつけて軽さと動きを出すカット
1. 白髪と薄毛をカバーする王道「ベリーショート・ソフトモヒカン」
迷ったらここ。全体を短くすることで白髪の存在感が「色ムラ」ではなく質感(シルバーの艶)に変わり、頭頂部の地肌も相対的に目立ちにくくなります。ソフトモヒカンは中央に高さを残すため、トップが割れやすい方と相性が良い形です。
2. 横の膨らみを抑える「ツーブロック・刈り上げスタイル」
70代で多いのが「上は薄いのに、横だけ広がる」パターン。サイドを短く落として縦のラインを作ると、シルエットが引き締まります。フェードにすれば境目が出ず、伸びても不自然になりにくいのが利点です。
3. 白髪を上品に見せる「ナチュラルショート・グレイヘア」
刈り上げに抵抗がある方向け。耳に少しかかる程度の長さを保ちつつ、内側の毛量だけ削って収まりを作ります。白髪染めをやめてグレイヘアに移行する過渡期にも扱いやすい形です。
| スタイル | 手入れの手間 | 薄毛カバー度 | 向く顔型・髪質 | 来店目安 |
|---|---|---|---|---|
| ベリーショート | ★☆☆(ほぼ不要) | ★★★ | 丸顔・剛毛/頬がこけていない方 | 4週間 |
| ソフトモヒカン | ★★☆ | ★★★ | 面長以外全般・トップが割れる方 | 4〜5週間 |
| ツーブロック | ★★☆ | ★★★ | 横が張る・エラ張り骨格 | 4週間 |
| フェードカット | ★☆☆ | ★★★ | 頭の形が整っている方 | 3〜4週間 |
| ナチュラルショート | ★★☆ | ★★☆ | 細毛・白髪が多い方 | 6週間 |
| ショートレイヤー | ★★☆ | ★★☆ | 毛量はあるが動きが出ない方 | 6週間 |
| グレイヘア・シルバーショート | ★☆☆ | ★★☆ | 白髪率7割以上の方 | 6週間 |
| ゆるパーマ+ショート | ★★★(要ドライ) | ★★★ | トップが潰れる細毛の方 | 6〜8週間 |
ちなみに、地域のシニアサロンで話を聞くと「フェードを頼む70代が増えた」という声は珍しくありません。ある72歳の男性は「毎朝の整髪料をやめられたのが一番うれしい」と話していました。(出典: 現役シニア向けスタイリストへのヒアリング)




60代から70代でやってはいけないNG髪型とカラーの罠
老け見えの二大要因は「真っ黒な白髪染め」と「長さで薄毛を隠す発想」。どちらも60代までの習慣の延長で起こります。
1. 重い黒髪・真っ黒な白髪染めが顔色をくすませる理由
髪を真っ黒に染めると、2〜3週間で伸びた根元の白と毛先の黒のコントラストが強く出ます。さらに、加齢で明るくなった肌色や色素斑に対して黒が強すぎると、顔だけが沈んで見える状態になりがちです。
- 暗く染めるなら自然なグレーブラウン程度に留める
- 全体染めではなく白髪ぼかし(ハイライトで馴染ませる)を検討する
- 思い切って染めるのをやめ、グレイヘアに移行する
2. 長すぎるトップや前髪で薄毛を隠そうとするリスク
横から持ってきて被せる、前髪を伸ばして生え際を覆う——短期的には隠れても、風・汗・帽子の脱ぎ着で一気に崩れます。細くなった髪ほど、覆った瞬間に地肌が線状に透けるので逆効果です。
実例:73歳の男性が「頭頂部が心配」と20年同じ七三分けを続けていたケース。サイドを刈り上げてトップを短くしたところ、本人も家族も「前より髪があるように見える」と評価が変わりました。隠す面積より、コントラストの設計が効きます。
60代からの延長で失敗している方は、60代から気をつけるべきNG髪型の特徴もあわせて確認してみてください。
美容室・理容室で失敗しない!そのまま使えるオーダー会話台本
「短くしてください」だけでは伝わりません。①悩み②長さの数値③伸びた後の希望、この3点を言えば精度が跳ね上がります。
1. 「短くしてください」はNG!伝わる具体表現
- 自己紹介と現状「70代です。髪が細くなってトップが潰れるのが悩みです」
- 希望のシルエット「サイドは刈り上げて、トップは少し立たせたいです」
- 数値で長さ「サイドは1〜2cm、トップは指2本分(約4〜5cm)残してください」
- 伸びた後の条件「次は6週間後に来る予定なので、伸びても崩れにくい形でお願いします」
- スタイリング「整髪料は使わないので、乾かすだけで形になる長さにしてください」
2. 写真の持ち込み方と悩み(頭頂部・白髪)の伝え方
スマホの画像は「正面1枚+横1枚+後ろ1枚」で持ち込むと、認識のズレが激減します。加えて次のように伝えます。
- 「つむじ周りが割れるので、そこだけ短くして立ち上げてほしい」
- 「白髪は染めない方向で、ムラが目立たない質感にしたい」
- 「耳まわりと襟足はスッキリを最優先で」
理容室と美容室の選び分け
フェード・刈り上げ・シェービング中心なら理容室、白髪ぼかしやパーマでのボリューム調整なら美容室が得意分野。どちらが正解ということはなく、やりたい施術で選ぶのが確実です。
【注意】自宅カット(セルフカット)で絶対切ってはいけない危険なライン
自宅で触っていいのは「見える範囲の産毛」まで。襟足・もみあげ・前髪の切り込みは全体のバランスを壊しやすい部分です。
1. 自宅で起こりがちな3大トラブル(前髪・襟足・もみあげ)
- 前髪:濡れた状態で切ると乾いたとき2〜3割短くなり、想定より詰まる
- 襟足:鏡で見えず左右差が出る。切りすぎると首が長く貧相に見える
- もみあげ:短くしすぎると顔の輪郭が間延びして老けた印象になる
2. ハサミやバリカンで整えて良い限界ライン
| 部位 | 自宅で可 | プロに任せる |
|---|---|---|
| 耳まわりの飛び出た毛 | ◯(数本つまんで切る程度) | — |
| 眉・鼻毛 | ◯ | — |
| 襟足の産毛 | △(バリカン最長アタッチメント) | 形を作るのは× |
| 前髪の長さ調整 | △(1回5mm以内) | 厚みを削るのは× |
| サイドの刈り上げ・段差 | × | ◯ |
| トップの毛量調整 | × | ◯ |
失敗例:「梳きバサミなら安全だろう」と自宅でトップを梳いた結果、細い髪が短い切れ毛になって立ち上がり、アホ毛だらけに。細毛は梳くと軽くならず、ボサつくため要注意です。
頭皮の状態が気になる方は、70代からの頭皮ケアと正しいシャンプー方法も参考にしてください。
70歳男性の髪型に関するよくある質問(FAQ)
70代男性で一番人気があるかっこいい髪型は?
トップにボリュームを出しやすく耳まわりがスッキリするベリーショート・ソフトモヒカンが定番です。清潔感があり、整髪料なしでも形が保ちやすい点が支持されています。
白髪は無理に黒く染めない方がいい?
真っ黒に染めると根元の白との差が目立ち、肌色とのコントラストで老けて見えやすくなります。グレイヘアや自然なグレー染め(白髪ぼかし)が扱いやすい選択です。
頭頂部の薄毛を目立たなくするカットは?
サイドを短く絞り、トップを少し長めに立ち上げるツーブロックやショートレイヤー。横の膨らみを抑えると、相対的に頭頂部が目立ちにくくなります。
70代で美容室に行くのはおかしい?
問題ありません。理容室はシェービングやフェードが得意、美容室はカラーやパーマでのボリューム調整が得意。やりたい施術で選べば十分です。
薄毛治療薬を使わずに髪型だけでカバーできる?
視覚的な印象改善はカットで相当変わります。ただし医学的な進行そのものは別問題で、治療を検討する場合は皮膚科など医療機関に相談を。薬の適応・副作用は個人差があり、持病や常用薬がある70代は自己判断を避けてください。
セルフカットで失敗しやすい場所は?
襟足・前髪・耳まわりの切りすぎです。自宅では産毛を整える程度に留めるのが安全です。
どのくらいの頻度でカットに行けばいい?
刈り上げ系なら3〜4週間、ナチュラルショートなら6週間が一つの目安。長くても2か月以内に整えると清潔感が保ちやすくなります。
今日から実行するチェックリスト
- 次の来店で「サイド1〜2cm/トップ4〜5cm」と数値で伝える
- 正面・横・後ろの3枚の写真をスマホに保存しておく
- 真っ黒な白髪染めをやめ、グレーブラウンか白髪ぼかしに切り替える
- 自宅で触るのは耳まわりの産毛と眉まで
- 薄毛の進行が気になるなら皮膚科で相談し、内服薬の自己判断はしない
70代の髪型は、隠す努力をやめた人ほど印象が整います。白髪はシルバーの質感として、薄毛はシルエットの軽さとして活かす——その設計に切り替えるだけで、「年を重ねてかっこよくなった」と言われる側に回れます。
本記事について:Tabicolle編集部が、総務省統計局『家計調査』、公益社団法人日本皮膚科学会『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』、株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミーの各調査、およびシニア世代を担当する現役スタイリストへのヒアリングをもとに中立にまとめています。医療・医薬品に関する判断は必ず医師にご相談ください。統計や施術料金は更新されるため、最新の数値は各機関の公式サイトでご確認ください。
主な出典:総務省統計局/公益社団法人日本皮膚科学会(AGA診療ガイドライン2017年版)/株式会社リクルート ニュースリリース
📚 参考・出典(編集部が確認した一次ソース)
- jst.go.jp (jstage.jst.go.jp)
- dermatol.or.jp (dermatol.or.jp)
※本記事の作成にあたり、上記の公開情報・一次ソースを確認しています。


